はいどーもーみっちーです!
【傾聴】という言葉をよく耳にしませんか?
よく悩んでいる人に「傾聴する」といいますが、みなさんの傾聴はどのようなものでしょうか?
ただただ相槌を打つのみで終わっているような人はいませんでしょうか?
本日は、少しでも傾聴とは耳を傾けるだけではないことを知っていただけたらと思います。
傾聴とは
辞書で引くと
「(耳を傾けて)熱心に聞くこと」
と書かれています。
すごくざっくりとした内容で、勘違いされてしまうのは、
「ただ話を聞いていればいい」ということではなく、傾聴しなければならない場合は大抵ですが、クライアントがなにか悩みを抱えていることが多いです。
そのため、傾聴とは
「その人が抱えている悩み・相談を解決するための情報を聞く」
と、捉えておくとよいです。
このような傾聴を【積極的傾聴】といい、信頼関係(ラポール)を得るためには積極的に聞く姿勢が望ましいと考えられています。
ラポール構築のための基本的態度とは?
まず傾聴は、話し手(クライアント)と聴き手(セラピスト)との信頼関係(ラポール)が成立していなければより深い話はできません。
大変困ってます。
あぁ。なにに困ってんの?
人間関係が…
うんうん、んでどうなの?
こんなんじゃ信頼関係を気づくどころか崩壊を招きます。
そこでロジャースさんが提唱した3つの積極的傾聴に必要な3つの基本的態度があります。
・自己一致
・共感的理解
・無条件の肯定的関心
があり、細かく言うと6つとありますが、ややこしいことになるため、まずは3つを覚える必要があります。
※ロジャーズさんの英語文献を和訳する際に、多数の方が和訳しているため、違う文献では、受容、共感、自己一致など端的に述べられている場合がありますが、全て一緒です。
・自己一致
『セラピストは一致した純粋な統合された状態』
これは、どのような状態かというと、【矛盾のない状態】です。
本人が考えていることと、実際にやっていることの矛盾がある場合、思考と行動が一致していません。
例えば、ケガをして動かないと治らないのをわかっているのにも関わらず、引きこもってベッドから出ないといった行動をします。
このような状態を自己一致していない状態と言います。
このような状態になると、相手は不安や緊張が高まっている状態なので、セラピストは聞き手として適切な対応ができない可能性があります。
仮に、相手が怒っても、自分でもその立場になったら怒るよねっと自分のことのように考えられることが望ましいです。
相手の立場を自分の立場に置き換えた考え方をすることは必要ですが、考えていることとやっていることがセラピスト自身が一致していなければ相手の言葉に流されてしまい、よりよい傾聴は困難になります。
クライアントの感情を自己一致に導いていかなくてはならないため、セラピスト自身が自己一致していることが前提条件となります。
・共感的理解
『セラピストはクライアントに共感的理解を示していること』
これは、セラピストがクライアントの世界にどれだけ入って、気持ちを理解できるかということです。
完全に理解ということは難しいですが、その人の立場になったときのことを考えることはできます。
その相手の世界で感じたことを理解していくことが共感的理解につながります。
・無条件の肯定的関心
『セラピストはクライアントに対して無条件の肯定的関心を経験している』
これは、セラピストはクライアントの感情表現を受容するということです。
否定的な部分も受容し、すごい活躍していることも受容する、なんでも受容することで、そこに対し、セラピストは特別な感情を抱いてはいけません。
クライアントの思考は自由なものでなければなりません。
クライアントは自由に発言し、セラピストはその発言に対して否定はせず、まずは肯定した考えを持っていくということが重要です。
傾聴で信頼関係(ラポール)を上げるには
傾聴で【信頼関係(ラポール)】を上げるには、上辺だけの言葉にならないことです。
これは何が言いたいかというと、オウム返しになりすぎないことです。
実際の技術としてオウム返しになりすぎると目の前のクライアントをみていることにはなりません。→クライアントに気づかれます。
実際にクライアントが何を本当に言いたいのかを感じなければなりません。
ロジャースさんのカウンセリングを受ける際には、
「ずっと目を見られていた」
と当時のクライアントはおっしゃっていたそうです。
なぜ目を見続けていたのか、ロジャーズさんは
「私は、クライエントの眼をとおして、口から出ることばにはならないが、その人のこころのなかで動いていることをよく知りたいと思うから、一生懸命眼を見ているのです」
と述べています。
昔の人は目は口ほどにものを言うとはよく言ったものですね。
余談でしたが、ここで何が学べるかというと、それだけ目の前のクライアントを観察し、本当に言いたいことを感じることができなければなりません。
目を背けたりなどの目の動きは嘘をついている、ごまかしている場合があり、口で言っていることだけを信じては危険です。
この目を見て人の心を見るという姿勢を保つこと、欲を言えば、言いたいことが少しでも理解し、それにあった適切な言葉を選ぶことでより信頼関係を築けるということです。
傾聴に必要な心理学
上記で言ったように、傾聴はただ話を聞くだけではないことがわかりました。
そして、最終到達地点は、クライアントの悩みの【解決】です。
そのため、傾聴ということは忘れてはいけません。
ロジャーズさんが言うように、目を通して本当の心をみるっと言ったように、クライアントが何を言いたいかを感じ取らなければなりません。
正直、言葉だけでは、本当に言いたいことはわかりません。
わかりやすく言えば、おしっこしたい気持ちがあっても、
「いや大丈夫です」と言いながらもじもじしている人がいたとしたら、おしっこしたいんだなってなりませんか?
そこで役に立つのが、【行動心理学】です。
人は仕草というものがあり、この仕草が、ある条件を満たすと出る場合があります。
その場合、もしかすると心理状況の変化に自然と出た仕草かもしれません。
ここで少しでもどのような特徴的な仕草があるのかさえ知っておけば、相手の本当の気持ちがわかるかもしれません。
・鼻を触る
→ウソをごまかしたり、本心を隠したいという心の現れ
・頬杖をつく
→心ここにあらず状態です。違うことに気を取られている場合があります。
・眉を動かす
→興味を示している状態です。
・髪をイジる
→自意識過剰な気持ちの現れ。褒められると信頼関係が築けます。
・頭をかく
→失敗したり嘘ついたり消極的な事をする時に出てしまう仕草です。
・唇を舐める
→不安な気持ちから唇が乾いている状態です。いつでも相談してねというと信頼関係は築けます。
などがあります。
詳しくはまた別にしたいと思いますが、少しでも目の前の人が本当のことを言えず溜め込んでいる場合があります。
それを解消して解決に向かわせるためのツールですので活用してください。
まとめ
傾聴というのは、ただ相槌打って話を聞けば傾聴だと考えている人もいるそうですが、セラピストがしなきゃいけないのは何事も【解決】です。
そのためには相手を知らなければなりません。
相手のことを詳しく聞いて今抱えている悩みを解決するまでが僕たちの仕事です。
ここで知っておいて欲しいことは
ただ聞くだけが傾聴ではなく、聞いた結果、解決に導いてあげる事が大切です。
少しでも参考になればと思って書きました。
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↓こちらも参考になりますので心理学の入門です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!