健康がわかる!?逆転理学療法士☆みっちーブログ

第2、第4水曜日に健康について発信中!一人でも多く健康に興味を持つ人が増えますように!!

足関節不安定なことありませんか?

はいどーもーみっちーです。

 

本日は、昨日、Twitterの「今日の臨床」で載せた足関節の不安定性について調べたことを書きます。

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足関節不安定性とは?

まず足関節の不安定は、足関節ねん挫の捻挫により靭帯断裂、運動不足により足関節のアライメントが崩れことによる場合が多いと考えられます。

反対に、直接的に考えられる原因がなくても不安定感を訴える方もいるようで、足関節不安定性の病態の解明にまでは至っていないのが現状です。


 

 

足関節の不安定の原因は?

距腿関節の距骨の傾斜が増大すること、距骨下関節が内側に滑ることなど解剖学的にアライメントが崩れる事。

足関節の不安定性は解剖学的なこと以外にも、神経筋機能の低下(感覚位置覚、神経筋反応時間、姿勢制御、筋出力)も機能的に挙げられます。

 

上記の関節を挙げましたが、その関節がどのような構造や機能をしているのかを挙げていきます。

 

・距腿関節とは

脛骨腓骨とは、脛骨の下関節面と内果および腓骨外果を関節窩、距骨上面の滑車を関節頭とするらせん関節(蝶番関節)である。

付属する靭帯は、三角靭帯、前距腓靭帯、後距腓靭帯、踵腓靭帯がある。

運動は、背屈と底屈が可能であり、運動の自由度1の関節である。

距骨滑車の幅は、後方よりも前方が約5㎜広い。

そのため、底屈位では関節の遊びがあり、わずかに内転と外転の運動が可能となる。

背屈位では、関節窩が関節頭を固く挟み込むため、内転や外転の運動はできなくなります。

 

・距骨下関節とは

距骨の下面と踵骨上前面との間の関節で、前距踵関節、中距踵関節、後距踵関節の3つの部分で接合する顆状関節です。

付属する靭帯は、骨間距踵靭帯、内側距踵靭帯、外側距踵靭帯。

運動は、外転運動と内転運動、外がえしと内がえし運動が可能です。

外がえし(回内―外転―背屈)内がえし(回外―内転―底屈)は複合した運動です。

この関節は解剖学的に複雑な形態をしており、基本的には前・中・後の距踵関節面で構成されています。

しかし、この関節は人により形が違うという報告がされています。f:id:micchiiiiiii_pt:20200216002432p:plain

 

足部アライメントが崩れると全体が崩れる?

踵骨の圧の位置、距骨下関節、距腿関節のアライメントが崩れると運動連鎖が生じ、膝関節、股関節と波及します。

その結果、膝OAや変形性股関節症になったりする場合があります。

ただ単に足部のアライメントが崩れ偏平足だから~とか、凹足だからと見逃してはいけません。

足部は、臨床的には特に意識が薄れるところでもありますが、意識しなければならない部位でもあります。

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まず踵骨の圧の位置関係から説明していきます。

踵骨の圧が外側になると、内がえし位(回外位)になり、圧が内側になると外がえし(回内位)になります。

回外、回内位になるとアライメントが崩れることは一目瞭然だと思います。

その状態を常になると重力により滑り、靭帯にメカニカルストレスがかかり、伸びて緩んできたりなどで不安定性が生じます。

距骨下関節のズレにより、踵骨の位置もズレるため、圧の位置が変わり上記のような変化が出ます。

距腿関節に関しては、捻挫により、靭帯が伸びる、断裂することで、距腿関節の安定性が低下します。

内果と外果では外果の方が長いため、捻挫をする場合は内反捻挫が多いです。その積み重ねにより、距骨の傾斜角度が増し、常に外内果の間にはまり込みづらい状態になり不安定になります。

その他、運動不足、不動により関節軟骨が変性し機能が低下し不規則になるというラット研究ではありますが報告されています。

上記で挙げた関節、距腿関節、距骨下関節のアライメントが崩れるとその方向に運動連鎖により下腿、股関節のアライメントも崩れます。なお、足関節遠位のアライメントも崩れ、偏平足などの症状も出ます。

例を上げると

距骨下関節が回内すると踵骨に対しては距骨が内旋し、脛骨が外側に傾斜する。回外すると反対のことが生じます。

足部のアーチが低下し、距骨下関節が回内すると下腿の内旋と下腿が距骨と一緒に外方に傾斜するため、膝関節の内反変形が生じます。

さらに内側アーチが崩れると、距骨下関節が前方へ傾斜するため、下腿が前傾し、膝関節が屈曲方向に変化します。

このような変化が起こると、足関節の不安定性が生じ、バランス能力が低下します。このように不安定だと捻挫癖も生じると考えられています。

 

というように、この部分が崩れることでどのような影響が出るかを説明しました。

足関節の不安定は足部のアライメントを修正することで改善の方向につなげることができます。

もし神経筋の筋出力等向上エクササイズでバランスディスクなどでバランス練習していてあまり伸びないと感じた場合は、そもそも構造的な問題があるかもしれませんね。

 

この部分での修正をしてみると変化が現れるかもしれません。

 

最後に

足部がどうなっているのか、可動性があるのか、運動連鎖で膝関節、股関節が中間位より逸脱している可能性もあるため、伸び悩みがある場合は、再度ここに少し注意して評価してみてください!

 

では!!